
岩波書店発行
内村鑑三先生は、社会をどうみていたのでしようか。現代と比較しながら読んだのですが、現代の世相との違いがほとんど感じられず、いいのか悪いのか違和感なく読み切りました。
100年たっても日本の政治(政治家)は、非でもなく可でもなくといったところのようです。
内村鑑三さんが、西洋からの援助から離れて無教会派に傾倒していった背景を考えてみました。アメリカンな合理主義は、わたしもなじめそうにありません。
なんでも白黒つけたがる文化?は、曖昧な日本文化には馴染まないのでは?
それで神の愛を説かれてもなーと、言うのが本音です。
ましてや、キリスト教国諸国で、日本人がバカにされてたんでしたよね?その流れで日本人に、西洋的宗教のかたちを押しつけようとしていたなら、内村鑑三さんでなくとも、不快になる事でしよう。
今も100年前のように、アメリカンに倣おうとする流れがあるようですが、内村鑑三さんが、もしもこの現代に蘇ったら、きっと歯を着せぬ鋭い言葉を語られたかもしれませんね。
教派や教団に偏った神信仰の在り方は、やっぱ違うと思うのですよ。キリストにつながっていたら「みんなひとつの家族」じゃだめなの?