親が育てられない新生児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)について、関西での設置を目指すNPO法人が9日、神戸市北区の助産院に開設する計画を発表した。時期は未定だが、実現すれば2007年に運用を始めた熊本市の慈恵病院に次ぎ、全国2例目となる。一方、神戸市は「助産院での設置は医師法に抵触する」という厚生労働省の見解を示し、医師が関わる態勢づくりが課題となる。 【動画】院長らが会
情報源: 赤ちゃんポスト、神戸に設置計画 全国2例目 (神戸新聞NEXT) – LINEアカウントメディア
この働きを否定するつもりはありません。むしろ愛されなかった子供たちの命を拾い上げてくれたという点に、敬意を表したいです。
きっと子供を捨てなければならなかったお母さんたちにも言葉にできない様々な事情があったのでしょうから。
お母さんたちに聞いてみたい事があります。
ポストに投げ入れられた子供の20年後、30年後、50年後の姿を一度でも思い浮かべてくれましたか?
”捨てられた”この事実を子供は生涯持ち続けるのだと考えてくれましたか?
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わたしは、母と最後に言葉を交わした時の事を思い出しました。
茨城の社会福祉協議会担当者からある時、一通の封書がわたしの元に届きました。
母が生活保護申請をしている事、わたしが援助できるかという問い合わせの手紙でした。
同じ茨城で暮らす妹から聞いた真相ですが、母は居酒屋を引退と同時に店を手放した後、障害者の男性と一緒に暮らしているが、かなり生活に困っているとの事でした。
正直びっくりしましたが、この時わたしが何を考えたかと言うと、わたしも障害者年金とわずかな内職の仕事で生活している状態ですが、母を引き取りたいという事でした。
母との思い出は良い物がありません。幼い頃虐待を受けていたし、その後も事実上育児放棄に近い扱いでしたから。
でもそれ以上に母に愛されたかったという思いの方が強かったので、もしかしたら母との果たせなかった親子の時間を取り戻せるかもしれないと期待をふくらましていました。
いろんな状況を想像したんですよ~。
母と手をつないでデパートの中を笑いながら歩く姿。一度でもいいから母とショッピングを体験してみたかったし。
それから母に膝枕をして欲しい、”おまえは良い子だよ”といいながら頭vをなでて欲しい。
40過ぎのおばさんが想像するような内容じゃないよね^^;
でも楽しかったな・・・想像している間は。
ささやかなわたしの夢は、母の一言で木っ端みじんになりました。
”子供の面倒にはなるつもりはない!ほっといてくれ!!”
それでがちゃんと電話が切れて、”ぷー・・・”という電話の音が世界で一番残酷な音に聞こえました。
哀しかったけど、やっと気持ちが吹っ切れたのも事実です。
”母が恋しい”
この気持ちに決着がついたと思いました。
所詮、わたしら親子は縁がなかったのだ、そう自分に納得させる事ができましたから。
その数ヶ月語、母が突然亡くなった、葬式も済ませたからという連絡が届いて、正真正銘、父とも母とも縁が永久に切れました。
赤ちゃんポストの2件目が作られるという事は、”縁のない親子”がたくさんいるという事になるんでしょうが、”捨てられた”、ゴミを出すようにポストに投げ入れられた”という事実を子供たちが知った時、その事実はしっかりと記憶の中に刻まれて墓場まで持って行くのです。
どうかこの現実をかみしめて、ポストへ投げ入れる前にもう一度考えて欲しいと切実に思います。
どうか主よ、あなたの哀れみと慈しみが全世界の人々の心に届きますように。
主の御心が行われますように。
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